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政治・行政 水曜の朝午前8時

民進党が接着剤となる最後のチャンスか【水曜の朝、午前8時】

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先々週は「30年ぶりの風邪か?」。そして、先週は「風邪ではなくて肩こりか?」となり、「肋間神経痛」「帯状疱疹」ときたので、会社近くのちゃんとした病院で検査したら、「血液検査とレントゲンは異常なし」・・・でも原因はわからん、と。

で、とうとう3週目に突入した体調不良。右の肩甲骨から右脇と腕、そして右胸のあたりがズキズキいたむわけです。そして先日酒を呑みながらそんな話をしたら(酒は飲めます!)、言われたのが「それってたぶん五十肩だよ」。

ん?五十肩?何じゃそれ?

肩の痛みと運動制限をきたす疾患。四十肩とも。正式には肩関節周囲炎(英: shoulder periarthritis)という疾患群のことで、肩関節の周囲に起こる炎症のこと。従来は腱板損傷や石灰沈着性腱板炎なども含めて五十肩と呼んでいたが、近年では原因のあきらかな疾患は五十肩に含めない。すなわち、肩に疼痛(痛み)と運動障害がある、患者の年齢が40歳以降である、明らかな原因がないという3条件を満たすものを五十肩と呼ぶ。(Wikipedia

なんだそうだ。症状を見ると当たっているような。

これといった治療法はなく、症状を緩和するとか激痛をやわらげるようなものらしいので、軽い運動したり肩を温めたりして痛みが去るまで付き合っていかなければならないんだって。これは辛い。

人によって治るまでの期間はまちまちで、早ければ一週間くらいで治る人もいれば、3年以上かかる人もいる。

いやいやいや、こんな痛み3年も我慢できない。それこそ3年も経てばジジイ化が進んで、他のいろんなところが痛むじゃないか。あ、他が痛くなれば肩は忘れるってか・・・そんなことあるか!

まあ、しばらくはこの痛みと付き合わなければならないんですかね。トホホ。それより、本当に五十肩なんだろうか。他に行って診てもらうとしたら、呼吸器科?整形外科?脳神経科?血液とレントゲンで問題無いんだから、しばらくと様子を見るってもんなのか。うう、わからん。

分裂した野党の状況は三者三様

選挙が終わっても政界は激しく動いていて、特に分裂した民進党は、「希望の党」も「立憲民主党」も本家「民進党」も早く体制を整えないと、「特別国会ちゃんとやれ!」とも言えない。しかも、それぞれ抱えている問題が異なる。

「希望の党」は、選挙期間中もちゃんとした本部を持てなかったくらいで、選挙が終わった今でもまだゼロの状態。本部も無ければ執行部も無いし地方組織も無い。ウェブサイトの「所属議員」も10月1日のまま。最新の政党支持率は公明党や共産党よりも低く、まさにリセットから始めるということなんでしょう。

「立憲民主党」は、本部と執行部が決まり、これからは地方組織を作っていくというところかな。職員も徐々に増えてきているようで、支持率も10%台と希望の党の3倍もあるので、人もお金も集まってくる状況にはなっているでしょう。不安もあるけど、それはこれからの話。

「民進党」は参議院議員だけとなり(党籍を残して無所属で戦った人はいるけど)、一番将来性が無いと思われているんじゃないかな。お金はあるけど今後の立ち位置や党運営など問題が山積している。衆議院議員をどうするのか。職員をどうするのか。地方組織はどうなるのか。希望の党や立憲民主党との付き合い方は?合流はあるのか・・・などなど。

民進党はかなり難しい位置にいて、困難な運営が予想される。しかも政党支持率は1%以下だ。

そんな民進党の代表が誰になるかいろいろ言われていて、正直あまり興味は無かったんだけど、ニュースを見てビックリ。

驚きの民進党代表

民進新代表に大塚耕平氏を選出「他党の仲間と手を携え」(朝日新聞)

民進党は31日、党本部で両院議員総会を開き、辞任を了承した前原誠司代表の後任に、大塚耕平・元厚生労働副大臣(58)=参院愛知選挙区=を選出した。任期は来年9月まで。大塚氏は幹事長など執行部人事に着手した。衆院選で分裂した党を立て直して、政権に対抗する結集軸をつくれるかが課題になる。

別に守秘義務はないんだけど、余計なことを書いてしまうとマズいので、とりあえず差し障りの無いことだけ。

大塚耕平参議院議員

私は以前からいろんなところで大塚さんを絶賛してきた。とても温厚な性格で敵を作らない。政策通で頭も切れる。太鼓判を押せる数少ない議員の中のひとりだ。

とはいえ、心配してしまうくらい欲がない。たとえば、仏教研究の専門家でもあり、著作も出しているのに、政治家としての大塚耕平とは別の見せ方をする。「朝まで生テレビ」なんて準レギュラーぐらいな頻度で出ているのに、ウェブやSNSで全然宣伝しようとしない。他のメディア出演にしてもそう。

愚直に、経済情勢や分析に関するメルマガを出し続けてもうすぐ400回となる。スキューバダイビングのインストラクターの資格を持っていて、今でも潜ることはある。よく呑みに行くのは昭和レトロの居酒屋だ。

スキューバダイビングはプロ級

そんな大塚さんが、なんでこのタイミングで民進党の代表になるのか。

なぜ大塚耕平なのか

なぜ代表になろうと思ったのかは、本人に聞かなければわからないけど、これからの民進党を考えてみると、ここは大塚さんしかいなかった、と思うこともある。

これからの民進党。先にも書いたけど、3つに分かれてしまった党が仮にそのまま進んでいくとしても、お互いにいがみ合っている状況だと、いつまでたっても政権は望めない。細かなところでは考え方が異なっているとしても、共通するところでは力を合わせる必要がある。

今はどうだろうか。おそらく希望の党の民進党系議員と立憲民主党の議員はギクシャクしているのではないか。それはそうだ。形式上は、全員が希望の党に行くはずだったのに、排除されたり自分から出たり、浪人中で結党に賛同して参加したりした人が立憲民主党に所属しているわけなので、そう簡単に希望の党と連携しようという気にはなれないだろう。それは希望の党の議員も同じかもしれない。立憲民主党に行った仲間を見て、正直羨ましいと思っている人もいるのではないか。

そうなると、民進党の役割としては、それらをまとめていくことが必要になる。とはいえ、政党支持率は1%を切り、衆議院がいなくなった状態でどうリーダーシップを発揮しつつ、潤滑油的にバラバラになった党をくっつけていくのか。これは難しすぎる。

そう考えると、大塚さんが代表になった意味が見えてくる。

実は大塚さんは、2005年に前原さんが最初に代表になって細野豪志さんもいたときの執行部で、現在希望の党の笠浩史さんと一緒に広報を担当していた。長島昭久さんとも親しい。だからといって希望の党贔屓というわけではなく、立憲民主党の執行部とも親しくしっかり話ができる。

つまり、大塚さんだから3党がまとまる可能性が見えてくるのだ。

さらにいうと、今回引退した亀井静香さんからの信頼が非常に厚く、亀井さんが立ち上げた超党派の地方政策集団「根っこの会(地域活性化協議会)」の事務局として、党派を超えて東奔西走していた。与野党の壁も越えることができる。

地域活性化協議会「根っこの会」初期メンバー

いくら大塚さんが素晴らしい人物だとしても、それぞれの党には「あの党のあいつとは一緒にできない」と頑なに思っている人もいるだろうし、自分の仕事が無くなってしまうことを恐れて、変革を阻止しようとする職員もいるかもしれない(いないことを望むけど)。

今回は蓮舫さんの名前も出てきていた。私は誰が何と言おうと蓮舫さんも応援している。意外だと思われることも多いけど、蓮舫さんほど勉強している人も珍しいし、いつも怒っていてキツい性格だろうというのは、報道のステレオタイプ化されたもので、実はメチャクチャ明るく気さくな性格だ。そして、とにかくめげない。
私は、代表選からは全く関われなかったので忸怩たる思いだった。

そんな蓮舫さんが再登場するのは、3党の戦う力が付いたときではないか。小池百合子さんより100倍くらい良いと思うけどなあ。

 

前原さんが民進党代表になってから、解散も含めて予測が大変難しい政界ではあるけど、大塚さんの代表就任は意味があり、今後の野党の巻き返しにもつながるように、出ていった議員も残っている職員も、みんな一致して協力体制を作っていって欲しい。

本当は、まず自民党の中で政権の正常な運営ができるような動きが出てきてほしいし、そのような動きの中で何かできることがあれば関わりたいけど、まあそれは別の話になるので、おいおいと。

結構ここまで一気にキーボードを打ってくると疲れる。これは「肩こり」なんだろうか。揉んでもらうと「凝り具合が酷い」と言われるけど、「凝る」という意識が無いのは問題だな。

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