箱根駅伝で熱くなった(今日は本当にポカポカ陽気だった)あとに、こんな記事を見つけた。
【炎上】スタバの福袋限定108個を先頭の人が全部買い占めてオークション転売(netgeek)
スターバックスが1/1から売りだした福袋について、二子玉川の店舗で先頭客が全てを買い占めてしまい、2番目以降に並んでいた客が一人も買えなかったというハプニングが起きた。その後、オークションに大量に出品されているのが見つかり、問題視されている
netgeekは品の悪い記事もあるのであまり好きではないけど、この記事は「犯人」を追う続報もあり、なかなか気合が入っていた。要は、先頭に並んだ客が人気の高いスタバの福袋をすべて買ってしまったということだ。しかもイスを一つ置いて横につけた車の中で待機し、福袋すべて50万円近くを悠々と買っていったという。いくらひとりの購入数制限が無いといっても、朝早くから並んでいた人にとってはなんとも割り切れないでしょう。
これらがどうなったかというと、ヤフオクに出品されていて、その証拠も掴まれており、どうも常習らしい。
スタバ福袋買い占め事件、犯人がInstagramで自慢していたため特定完了(netgeek)
特定といっても犯人の氏名がわかったわけではないので、買えなかった人たちは溜飲が下がることはない。
スタバの福袋は人気があるようで、こんな記事もあった。
【2016年福袋特集】スターバックスの福袋(税込3500円・6000円)の中身を公開! 今年は……なかなかイイぞ!!(ロケットニュース24)
と思えばこんなのもある。
【スタバ】スターバックスコーヒー福袋2016の中身が悲しすぎる件(しらべぇ)
翻って自分はどうかというと、そもそも新年早々に人混みで買物をするのが嫌で、過去に自分で買ったのは1回だけ。1万円のナイキの福袋だった。
そのときは、ダウンジャケット、タートルネックのインナー、ニット帽、ジャージの上下セットで1万円だったので「これはトクをした」と思って喜んだんだけど、結局着ているのはダウンジャケットのみ。
子どものころは、上田市の西武で買う福袋が、母曰く「かなり良い物が入っている」ということだったけど、その中にあったネクタイ(かなり良い物らしい)2本は、40年経ってもタンスの中に箱入りで入ったまま。「良い物」なので、なかなか捨てられず、ネクタイ君は10回以上の引っ越しにすべて同行している。
今回の記事をきっかけに少し考えてみた。
そもそも、福袋を買うのは、「お得」だからでしょう。中には「当たり」か「外れ」で今年の運勢を占おうという人もいるだろうけど、「普通に買ったら2万円が1万円だった」というので満足する。
でも、これって非常に「貧乏くさい考え方」じゃないのか。
たとえば、上記のナイキ福袋の中身が、通常の売り場で特売品として「ダウンジャケット5千円、インナー1,500円、ニット帽1,500円、ジャージ3,000円」で売りだされていたとしたら買ったか?たぶんダウンジャケットは買ったと思うけど、それ以外は買わなかった。
つまり、その人にとって5千円で済むようなものを1万円で買わされているわけ。これって全然「福」じゃないでしょう。しかも、ものすごい人混みの中で正月早々1万円の出費をすることになる。
「自分の欲しいもの」を「欲しいタイミング」で買うときに、少しでも安いところで買おうというのは理解できる。福袋は、欲しいものが欲しいタイミングで買える可能性のほうが少ない。スタバのファンはスタバの福袋を喜ぶかもしれないけど、その中身は本当に今欲しかったものではなく、「好きなスタバのものが安く買えた」ということに他ならないのだ。
中には100万円とか200万円といったものもあるけど、たとえば高額福袋で200万円する車が100万円だったとする。確かにそれはかなり「お得」に見えるけど、本当にその人は、そのモデルの、そのカラーの、そのグレードの車が欲しかったのか。安いから「これが欲しかったんだ」と思っちゃうんでしょ。結局は「安物買いの銭失い」になる。
ということで、「今さら気がついたシリーズ」(そんなの無いけど^^;)で、買い物は
欲しいときに、欲しいものを最適の価格で買う
がたぶん正解。福袋はこの逆を行くので「福」ではない。
でどうでしょう。