まだ日曜日の筋肉痛が残る朝・・・
大変だったなあ。楽しかったけど。
足柄峠往復22キロのランニング。本当は片道12.5キロなんだけど、10キロ過ぎてからがほとんど登山。11キロまでが限界でした。
復路はもちろん下り坂で、往路よりは当然楽なんだけど、太ももに負担がかかるので、筋肉痛がスゴい。
さて本題
一週間前とはかなり状況が変わってきている。毎日が驚きの連続。
やはり前原さん、騙されちゃったか。
と思っていたら、にわかには信じられないニュースが。
前原さん、これは口が裂けても言っちゃいけないよ。
民進分裂「全て想定内」=前原氏【17衆院選】(時事通信)
民進党の前原誠司代表は3日、枝野幸男元官房長官が立憲民主党を旗揚げし、結果的に民進党が希望の党と立憲民主党に分裂したことについて「全てが想定内だ。政権交代可能な状況をつくらないといけない。自分の判断は正しかったと思っている」と強調した。民進党本部で記者団に語った。
今年の頭に書いたエントリーを読み直してみると、なかなか良いところを突いていませんか?(自画自賛^^;)
民進党は、共産党との選挙区調整においては、共産党が下がってくれることを期待しているけど、小池新党との選挙区調整となれば、いくつかの選挙区は自党の候補者を下げなければならない。だからといって支持率が上がるわけではない。小池新党の候補者は当選し、一見野党が増えるようにも見えるけど、日本維新の会のように、外交、安全保障やエネルギー問題のような重要法案で与党側につく可能性も十分ありえる。そのとき、民進党はどうするのか。
(中略)
あくまでも、自民党と都議会自民党は違うものだと考えないと、国政選挙になった途端にブレているように見えるはずだ。そこを同じように考えてしまうと、重要政策で与党に賛成する議員をわざわざ送り出してあげるというマヌケなことにもなりかねない。
わざわざ送り出しちゃいましたねえ。そういう意味では、取っ掛かりは正しいのかもしれないけど、中身が悪すぎた。
わからないのは期待してしまうから
一週間前の9月27日は、『希望の党』結党記者会見。
私は「小池新党をめぐる跳梁跋扈」というタイトルでブログを更新した。
ここで、「若狭議員はポンコツだ」と断定しながら、
実は裏で(自民党と希望の党が)握っていながら(ここは妄想)、「安倍vs小池」の構図を作って劇場型選挙を行い、どっちが勝っても終わってから大連立を組んで、さらに巨大になるという流れが見えてしまう。小池さんは野党とは組む気が無いんじゃないか。
と書いた。
しかし、その後すぐに民進党との合流話が始まり、慌てた私は「小沢版オリーブの木は安倍政権を終わらせることができるのか」というエントリーで
政権交代するためには、衆議院で過半数の議席を取らなければならない。そのために、まずは選挙区で1対1に持ち込んで勝つ、そして比例区で自公よりも多くの当選者を出すということが求められる。
さらに
(民進党から移った候補者は)これから発表される政策と自分が主張する政策に違いがあると、矛盾点としてマイナスになる。それほど違いのある政策は出してこないと思われるけど、たとえば憲法問題に関することや外交・防衛に関する政策で食い違いが出るおそれはある。踏み絵を踏まされることになる。
と書いてアップしたんだけど、心のなかでは「小池さんは一気に政権交代をして初の女性首相を狙っているんじゃないか」と、最近見られなかったダイナミックな政治の変化を楽しみながら、都知事を電撃辞任して勝負をかけるのではないかと思っていた。メディアも、期待しちゃったから連日朝から晩まで小池フィーバー(死後?)になっているんじゃないの?
今から衆院選と都知事選の投開票日を合わせるのは事務作業的に無理ということもあり、この一週間の状況の変化を見ると、知事を辞任することは無いでしょう。
それでも、「もしかしたら」と何かを期待してしまうのは、小池さんが前原さんを騙したように何か腹の底で悪巧みしているんじゃないかと思わせるから。あ、前原さんは想定内だったんだ。
では、小池さんが衆院選に出ないという前提で振り返ってみましょう。
シナリオは極道AIコイケによって書き換えられた
まず、今回の騒動のシナリオは小沢さんが作ったというのは、そのとおりでしょう。
週報『迂闊屋』別便「お呼びでない」衆院選特別編 2017年9月30日
ここに背景を書いたけど、『勝谷誠彦の××な日々。』の購読者しか読めないのでごめんなさい。
森ゆうこさんが「小沢シナリオ説はデマだ」と火消ししているけど、結局自由党は希望の党との合流を画策していて、3人は希望の党から出ることになったので、デマなんかじゃないですよ。
そして、小沢さんは共産党にも早いうちから打診をしている。しかし、小池さんの暴走で結果的に野党共闘とならず、共産党は希望の党を本気で批判しはじめた。
前原さんは、候補者全員が希望の党に合流できると思っていたんだけど、小池さんが「リベラルを排除する」と言ったあたりから、歯車が狂いはじめた。あ、前原さん的には想定内だ(しつこいって?)。
さて、ここで陰謀的なことを考えずに、ストレートに事態を捉えてみましょう。その前提となるのが、この私の書いたエントリー。これにはビックリしましたよね。
小池都知事が人工知能ならば、都民ファーストの議員たちはパソコンなのか【水曜の朝、午前8時】
トップ(小池百合子)が人工知能で、その下は自分で考えられない普通のコンピュータ。今回の小池都知事の発言は、暗に「都民ファーストの会」の実体まで現してしまっているのかもしれない。
さらにこのAI小池は「極道」だと言える。つまり前提としては「小池百合子は極道のAIである」となる。「自分ファースト」で血も涙もない。
今後は「極道AIコイケ」と呼びましょう。
極道AIコイケがリセットするのは、民進党だったのだ。
そして、これに基づいて流れを読み解いてみるとスッキリする。
以下妄想(ということにしておきます)
AI小池は日本初の女性首相を狙っているが、都知事として実績をあげなければならず、それは難しい。自分が戻ったときのために国政に足場を作っておきたいけど、どうも若狭はポンコツだ。細野も中途半端だ。
そんなときに急に衆院選が行われることになった。若狭に候補者調整を頼んでおいたが、上手くいかず、民進党離党組も少ない。金もなければ組織も無い。これでは塾生や都議を出馬させることも難しいし、こんなんでは第二政党には程遠い。
そこに民進党との合流話が出てきた(民進党とまとまろうという提案は以前からあった)。
これはチャンスだ。民進党には金がある。組織(連合)もある。現職議員もいるので、こいつらを飲み込めば、一気に政権交代できるかもしれない。一気にできるのであれば、都知事を辞めて国政に進出しても良いだろう。原発ゼロで小泉さんを取り込んで、「しがらみ政治からの脱却」でリベラルを取り込めば幅広く支持を広げることができる。
しかし、それは大きな賭けになるし、民進党と合流すると一回の選挙で人数的には自民党に迫ることはできるかもしれないが、「野合」とか「選挙互助会」と言われる。しかも自分が嫌いな人まで来てしまう。あまり左によると、維新との協力がし難くなるし、自民党との大連立の可能性もなくなってしまう。
そこで、嫌いな人は最初から省き、それ以外は踏み絵を踏ませた上で持参金と一緒に受け入れれば、もし一回で政権を取れなくても自分の政党として次を狙えるんじゃないか。外された人は勝手にやればいい。・・・ここで「排除」「選別」の発言が生まれた。
民進党の候補予定者は、前原代表の「名を捨てて実を取る」という捨て身の提案や、「原発ゼロ」「しがらみ政治からの脱却」という共感しやすい政策を聞いて「これなら泥船から一気に自民党を倒せる政党に生まれ変われるかも」と期待を持った。
「全員が民進党を離党して希望の党に公認申請する」などと言われれば、全員通ると思うのが普通。しかし、それは正確ではなく選別が待っていた。
これって、「地上の楽園」と聞かされて北朝鮮に渡ってみたら地獄だった、ということと同じじゃないのだろうか。安倍政権を倒すために行ってみたら、踏み絵を踏まされた上に小池百合子を首相にするために頑張ることなっていた。候補者は単なるコマであり、コマは言われたままの金額の上納金を収めなければならない。もれなく連合の手足もやってくる(実際は、連合は手を引くらしい)。
そんな中、さらに驚くようなニュースがあった。
都民ファーストの会 2都議が離党へ 小池氏手法に反発(毎日新聞)
東京都の小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」に所属し、昨年7月の都知事選から小池氏を支援してきた音喜多駿(おときた・しゅん)、上田令子両都議が離党を検討していることが3日、関係者への取材で分かった。国政政党「希望の党」代表に就任した小池氏の政治姿勢などに反発する動きで、5日にも離党届を提出する方向で調整しているという。小池氏に対する造反行動は、衆院選にも影響を与える可能性がある。
音喜多駿くんも上田令子さんも何度も会っているし良く知っていて、私はなぜ小池さんのような胡散臭い人についていくのか不思議だったが、やっと本来あるべき立ち位置に戻ったと言える。なぜこの時期かというと、このまま都民ファーストにいると、希望の党の手伝いをやらされるということのようだ。
このまっとうなふたりが親分に見切りをつけたということで、やっと本質が見えてきた。
これから極道AIコイケはどう動くか
まずは、衆院選に出馬しないと仮定したときの予想。
233人(衆議院過半数)以上の候補者を立てて過半数を狙う。自分は全国をまわって応援演説を行うが、嘉田さん、小泉さんなど使えるものは何でも使う。
もし過半数が取れない場合、維新と連立を組む。しかし、今回政権交代を狙わない場合は、無理に維新と組む必要も無い。
衆議院で第一党になったところで、参議院では第一党ではないので、自民党との連立も視野に入れる。その場合は憲法改正や安全保障でつながる。原発ゼロは次の選挙まで封印する。
逆に、衆院選に出馬すると仮定すると、希望の党で過半数を狙うが、取れなかったら維新と連立を組み、首班指名は自分の名前を書かせる。しかし、参院では与党が数人〜数十人ということにもなりかねない。そうなると自民党と組むことも考えなければならないが、現実的には自民党側に吸収されそうではある。
ということで、やはりもう衆院選出馬はありえないのでしょう。
この1日ほどでまた状況が変わりそうだけど、もう号外は出したくないな。
3派に分かれた民進党はどうしたらよいか
まず、希望の党に移った候補予定者のみに選挙資金を持たせる(もちろん、立憲民主党の候補者にも)。その持参金のうちの一部が希望の党に入っても仕方ない。そして、選挙後の結果次第ではあるが希望の党の代表選を行わせ、自分たちの立てた代表を置く(実質的なクーデター)。
無所属で闘って勝った元民進党議員を中心に、民進党を復活させる。民進党と立憲民主党があるのはわかりにくいので、合流を検討する。
年末までにもう一度野党再編を行う。結果として政策に違いができても、共闘しあうべきところでは共闘し合い、次の衆院選と参院選に向けて体制作りを進める。
こんな感じでいかがでしょうか。