人工知能

小池都知事が人工知能ならば、都民ファーストの議員たちはパソコンなのか【水曜の朝、午前8時】

投稿日:2017年8月16日 更新日:


ちょっと旬が過ぎてしまったけれど、 文書が存在しないことを記者から指摘されたときの、小池百合子都知事のAI発言について。

【小池知事定例会見録】

豊洲移転基本方針「AI、人工知能、つまり私が決めた」(産経ニュース)

そして、2つ目のご質問でございますけれども、情報というか、文書が不存在であると、それはAIだからです。私があちこち、それぞれ外部の顧問から、それからこれまでの市場のあり方戦略本部、専門家会議、いろいろと考え方を聞いてまいりました。いくら金目がかかるかということについては、関係局長が集まった会議で、既にA案、B案、C案、D案と各種の数字が出てきております。よって、試算については既に公表されているものがあります。最後の決めはどうかというと、人工知能です。人工知能というのは、つまり政策決定者である私が決めたということでございます。回想録に残すことはできるかと思っておりますが、その最後の決定ということについては、文章としては残しておりません『政策判断』という、一言で言えばそういうことでございます

その後、この発言を解説できたものが見つからない。

たとえば小池都知事に近い音喜多君のブログでは、

小池知事が記者会見にて、「AI(人工知能)だからです」と答えたことには背景が…(おときた駿)

つまり、この毎日新聞のイベントでAIについて色々と語っていたことが前提にあって、それから毎日新聞の記者に意思決定について問われたことで、リップサービスの意味を込めて笑顔で「AI」という切り返しに至ったのではないかと推察する次第です。

結局、「リップサービスだった」ということで、小池知事の発言が何だったのかということの説明にはなっていないので、取り上げてくれたのは良いんだけど腑に落ちない。

IT技術者出身の中妻譲太氏は、

AI都知事?による「都政の完全ブラックボックス化」完成(中妻じょうた)

これまでの都政と都議会を「ブラックボックス」だと言って批判し、都政の透明化を打ち出して当選した小池都知事ですが、この「AI発言」は、「自分の判断は誰にも説明できないブラックボックスである」と語っているに等しいのではないでしょうか。

なるほど。アウトプットについて、「私は、自ら説明できないAIと同じだ」ということを小池都知事は言っているんだ、というわけですね。そうかもしれない。

しかし、それでもアウトプットが無いことの小池さんの説明は無茶過ぎる。

そこで、無理やり分析しようと試みることにした。

小池さんの発言の中で意味不明の言い回しを挙げてみると、

それはAIだからです

もうひとつ

人工知能です。人工知能というのは、つまり政策決定者である私が決めたということでございます。

この部分を使わずに書き換えてみるとこうなるのではないかな。

そして、2つ目のご質問でございますけれども、情報というか、文書が不存在であることについて。私はあちこち、それぞれ外部の顧問から、それからこれまでの市場のあり方戦略本部、専門家会議、いろいろと考え方を聞いてまいりました。いくら金目がかかるかということについては、関係局長が集まった会議で、既にA案、B案、C案、D案と各種の数字が出てきております。よって、試算については既に公表されているものがあります。最後の決めはどうかというと、政策決定者である私が決めたということでございます。回想録に残すことはできるかと思っておりますが、その最後の決定ということについては、文章としては残しておりません『政策判断』という、一言で言えばそういうことでございます

どうでしょう。こっちの方がまだわかりやすい。つまり、「AI」も「人工知能」も必要なキーワードではなく、単に「私の頭は人工知能並で、情報はその頭の中にある。そして政策判断はできているんだから、書類が存在しなくても問題無いのよ」ということを言いたかっただけであり、「私が考えて、情報は頭のなかにあり、判断できている」ということを例えるのに、「AI」と「人工知能」というキーワードを使ったのでしょう。

そう考えると大したことではないように思えるけど、実はすごいことを言っているわけですよ。

「自分がさまざまな情報をもとに考えたことは、自分の頭のなかに入っている。だから文書が存在しなくても何ら問題ない」と。

これは今後、文書が存在しないことの言い訳に使われる可能性がありそう。政治家がこんなことを言い始めてしまえば、議論ができない。

これが情報公開を第一に掲げる都民ファーストの実質的な代表なのか。

「都民ファースト」は情報公開から 小池百合子都知事が掲げるビジョン(広報会議)

東京都知事選では「東京大改革宣言」を前面に打ち出しました。国政に携わっていた時にやりたいと思っていたことを盛り込んだものです。その1ページ第1章は「情報公開」です。レディーファーストならぬ、『都民ファースト』の視点で情報を公開すると、色んなことが見えてきます。

「私はAIだから、文書は無い」

これを都民ファーストの会に所属する議員たちはどう思うのか。何か思ったとしても、表明するのに許可がいるのかな?都議の誰か、教えてください。

トップが人工知能で、その下は自分で考えられない普通のコンピュータ。今回の小池都知事の発言は、暗に「都民ファーストの会」の実体まで現してしまっているのかもしれない。

そうではないことを祈るばかりだけど…


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