2014年が始まりました。
昨年最大のトピックスは何と言っても「ネット選挙運動解禁」でした。2000年の長野県知事選挙で「インターネットと政治をつなげなければならない」と思い、その時の音楽の世界から180度なのか何度なのかわかりませんが、全く異なる世界に飛び込んで、おそらく日本でただ一人、10年以上ネットと政治を結びつけることを生業として活動してきました。そして、やっとネット選挙運動が実現したわけです。
9月には、新書『マスコミが伝えないネット選挙の真相』(双葉社)を出すことができました。これは、編集者の赤羽さんが根気強く企画を育ててくれたからできたのです。双葉社にも感謝しています。
VoiceJapan社では『ネット参謀』の完全リニューアルや『ザ選挙』のシステムとサイトのリニューアルなど、プラットフォームの強化を中心に、地味ではあるけど次につなげるための努力をしてきました。1年間に国政選挙がふたつあったことで、初めて『ザ選挙』が赤字にならない年でもありました。しかし、現在はまた赤字体質の「社会事業」(良く言えば)となっています。
世論社では、新たに出版事業を開始しました。取り次ぎを通さずアマゾンで販売する。最初から紙と電子書籍を同時にリリース。初期コストが通常の自費出版よりもかなり低くでき、告知は主にネットを通して行うという、これからの時代の出版事業を立ち上げることができました。そして、昨年は『ハハノミクス!』と『長野10月革命』の2冊を出版しました。
マラソンもちまちま続けていまして、ハーフで自己ベストを出したものの(ベストと言っても遅い)、一回だけ走ったフルは完走ならず39キロでタイムオーバーとなってしまいました。
こうやって振り返ってみると、2013年は充実していたようにも見えますが、実際は慌ただしいだけで、全く余裕が無かったように思えます。そして、なぜか秋から冬にかけて、何をやっても不安が残り、年初の「やったるぜ!」的な姿勢は自分でも感じられなくなっていました。
なぜか。
社会的な不安、自分の年齢、焦り、そしていろんなものを抱えすぎた上に、相変わらず実務作業のかなりの部分を自分で行っていることによって、じっくりと考慮し取り組むことができなくなってきていたのだと思います。身近な者の死により、自分の最期を多少意識したこともあるからかもしれません。
どうにかしようと焦ると、余計にドツボに嵌っていくような気もします。焦ったってダメなものはダメなんです。そもそも自分が手がけるすべてのことにおいて思い通りに成果を出したいわけで、そうならないから不安を感じて焦るのですが、それはある意味自然なのだと思います。やることなすこと全部成功する人もいるだろうけど、普通はそううまくは行かないもの。成功するかどうか、始める前にわかることは難しいけど、丁寧にやり遂げれば、仮にうまくいかなかったとしても、必ず次につながる。
今年は大きな選挙も無いので(今のところ2月頭の都知事選ぐらい)、昨年よりは少し自分を振り返る余裕はできるはず。毎日の慌ただしさに振り回されて、気がついたら一年が終わっていたということはおそらく無いでしょう。
『三百六十五歩のマーチ』の「三歩進んで二歩下がる」がどいうことなのか、子どもの頃は考えたことがありませんでした。なんとなくわかったような気になっていたけど、最近イメージがつかめるようになってきました。一歩進んで二歩下がっていたら結局下がって行ってしまうけど、三歩進んで二歩下がるのであれば、確実に一歩は前に進む。「下がる」のは、別に「立ち止まる」でも良い。それくらい気持ちに余裕を持ってやって行くことが必要なのだと思います。
- どんなに忙しくても夜の10時には仕事を切り上げ、朝は少しでも早く起きる。
- 土日は急を要する仕事以外は手を付けない。
- 週に一度は5キロ以上走り、毎日腹筋をしてエスカレーターやエレベーターは極力使わない。
- 常に腹八分目
こうやって目標を立ててみると、なんだか当たり前のことで恥ずかしい(^^;;。「イイ歳して、こんなこともできていなかったのかい」などと笑われそう。そのとおり、このような目標を毎年立ててきたのに実現できなかったわけですが、昨年の秋から徐々に実行できるようになってきました。「このままだとヤバい」と本気で思えば、なんとかなるものだと思います。
「焦らず、ビリでもいいから一歩ずつ着実に進んで行く」
「仕事はどんなに抱え込んだとしても一つ一つを丁寧に」
こういうことなのかな。
さて一年後にはどうなっているでしょうか。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
(写真はいつか行ってみたい「ウユニ塩湖」)