あけましておめでとうございます
昨年は7月の兵庫県知事選挙のために4月から7月までつぶれ、10月から12月まで体調を崩してしまったために、年初の目標を達成できずに終わってしまいました。
昨年の年初の目標というのは
おそらく、最近になって自分の中の時間の進み方が変わってきているのではないか、と思えるのです。30年前の1年間と、今の1年間では感じる進み方が異なり、今の方が速い。だから、時期的な区切りは通過点にしか思えない。
そして、技術の進歩の方が速く感じるので焦るわけです。自分の中の時間が速く進んでいくのは、毎日の変化に気持ちが追いついていないから。そのため、技術の進化が余計速く感じる。そんな状況の中で、自分は最初に人工知能に置き換えられそうな立場なので、それであれば生き残ってやろうじゃないか、と開き直って「人間」を考えたい。
とかなんとか言いながら、夏ぐらいには10曲ぐらいは人前でギターの弾き語りができるようになりたいし、今年こそハーフマラソンで2時間10分を切りたい。病気をせず、前向きなことばかり考えて精神状態を良好に保ち、東京を飛び出し、人脈を広げ、今後の10年のきっかけを掴めるような年にしたいと考えています。
…どこが「人工知能vs人間」なのか。なんだかいきなり普通の話になってしまった。
AIを念頭に置いて、生き残っていく策を考えていこうとしていたわけですが、すべてが吹っ飛んでしまいました。
まあ、それは過ぎたことなのでいいとして。
それでも、この1年間のAIの進歩には眼を見張るものがあり、応用分野も多岐にわたっています。Amazon、GoogleやLINEなどから「AIスピーカー」が格安で発売され、凄まじい勢いで家庭に入ってきています。昨年は武蔵大学での講義のテーマにAIを選んだわけですが、毎週新しいニュースがいくつも入ってくるので、ネタには事欠かないほどでした。
となると、基本は昨年のままで良いのかな。
今後の10年を予想してみる
今年の抱負、特に仕事関係となると「頑張る」だけではすまされないので、今後10年を予想して、そこから考えてみます。
私の考える「今後の10年」というのは
- 少子化は止められない(今の政権にはできないし、野党は政権取れない)
- 人手不足は深刻になるが、所得格差は広がっていく
- 地方格差(地方自治体間の格差)も広がっていく
- 年金支給開始年齢は上がる(70歳以上?)
- 人間の仕事は急激に人工知能やロボットに置き換えられていく(10年後には半分)
- キャッシュレス化が進み、仮想通貨が主流となってくる
・・・などなど。最近よくニュースで見かけることでもあり、特に説明は必要ないでしょう。
年寄りも若者も住みにくい世の中になっていくわけで、私自身も「のたれ死ぬんだろうなあ」と思いながら日々暮らしているわけです。
国政はどうなるのか
2018年は国政を揺るがすような大きな選挙イベントが無いわけですが(沖縄ぐらい)、国政では民進党がどうなるかによって少しだけ統合が進むでしょう。民進党は、自分たちが中核となって希望と立憲民主を入れた3党の連立を目指していますが、希望と立民は相容れず、3党合わせても支持率が10%を切るとなると、どこがどことくっつこうと大きな動きにはなりません。そして、民進党は政策的な立ち位置が曖昧になるので、存在意義が無くなってしまう。なので、遅かれ早かれ分党もしくは解党となるでしょう。この期に及んで「党名を変えよう」などという案が出ている時点で先は無さそう。
自民党は総裁選があり、今のままでは安倍さんの続投となりそう。でも、北朝鮮の動きや自民党内のポスト安倍の動き次第では、まだわかりません。もし、安倍さんがリタイヤということになると、再来年の統一地方選と参院選に向けて大きく動き出しそうだけど、こればかりは予想できませんね。
個人的には、AI政党が出てきても面白いと思うんだけど、これは別の話。
生き残る者と死んでしまう者
自民党にはこんな動きがあるけど、完全に流れに逆行しています。自治体には、人口の年代別構成が偏りすぎて、維持する余裕も無くなり消滅していくところが出て来るでしょう。2018年ということではなく、もっと先の話だけど、必ず自治体の勝ち組と負け組がはっきり分かれていくので、小さな県はさらに人口流出が続き、存続できない自治体が次々と出てくるのではないか。そんな状況を解決できずに、自分たちの都合だけで都道府県単位の選挙区復活に向けて動くなんざ、議論じたいが無駄としか言いようがない。その前にやることがあるでしょう。
参院選の合区解消、改憲にらむ自民のジレンマ(読売新聞)
自民党は2018年1月から、参院選の合区解消に向けた検討を加速させる。
憲法47条の改正で都道府県単位の選挙区制復活を目指すが、19年参院選に間に合わせるのは絶望的な状況だ。法改正による制度改革の議論を深めれば改憲の機運がしぼむ懸念もあり、表立って検討を進められないジレンマを抱えている。
勝ち組負け組のわかり易い例で言うと、たとえば温泉。
鬼怒川温泉はもう復活は無理そう。
もはや「ありきたり」のSL、東武が巨費投入…衰退一途の鬼怒川温泉復活の狙い、失敗か(Business Journal)
東武が赤字覚悟でSLを復活させる背景には、東武が開発してきた観光地へのテコ入れといった思惑が色濃くにじんでいる。東武は、国内のみならず世界からも多くの観光客を呼び寄せる浅草・日光というネームバリューのある観光地を沿線に抱える。一方、東武が主導して開発した鬼怒川温泉は昭和50年代後半から衰退し、今もそれに歯止めがかからない。鬼怒川温泉には、東武が特急スペーシアを運行しているが、鬼怒川の魅力が薄れればスペーシアの乗車率にも大きく影響を及ぼし、東武の屋台骨を揺るがしかねない。今回のSL復活は、まさに鬼怒川の再生を賭けたプロジェクトでもあった。
SLねえ。そんなんで観光客が増えるのだろうか。特に鬼怒川温泉は。どこかのコンサルに高いカネ払って企画させたか、自前で考えたのかわからないけど、100人に聞けば83人ぐらいは「アチャー」てなもんだろうに。
昨年行った兵庫県でいうと、有馬温泉や城崎温泉は、一度衰退しかかってから見事に復活したので、それがそのまま応用できるわけではないとしても、たぶん鬼怒川だって復活の可能性はあるはず。でも、こんな付け焼刃的な企画で復活を狙っているのだとしたら、残念ながら消滅に向かっていきそう。
「何もない」ということを売り物にしている自治体もあるけど、それをうまく魅力に変えられるのはごく一部。昨年、兵庫県内の41市町をまわったとき、記憶に残っている自治体もあれば、全く記憶に残らない自治体もあった。何も無いだけでなく、「何もやっていない」自治体は、都道府県や国に余力がなければ消滅していくだろうし、その過程で医療や教育のレベルも下がり、行政サービスの質も低下し、荒んでいくことでしょう。その自治体を維持させるために、国力も下がっていく。考えすぎかな?
自治体でも生き残るところと死んでいくところにはっきり分かれていくわけで、それを分けるのは、住民の意識の高さと首長や議会の能力の高さによるのではないだろうか。住民意識が低くて、首長や議会が何もやらないところは、自然と衰退していく。
地域創生の「地域」とはすべての地域を指しているわけではない
『地域創生』というと、すべての地域が活性化しそうに思えるけど、そんなことはあるわけがなく、等しくチャンスが有るというわけでもないのです。勝ち組と負け組にはっきりと分かれていき、勝った地域はますます栄えていって、負けたところは近未来SF映画やアクション映画に出てくるスラム街のようになっていくのでしょう。30年後、50年後のことを考えずに、目の前の金にしがみつくような連中が行政のトップにいて、それを住民があまり意識なく変えられないところは、間違いなく沈んでいくわけです。
つまり、街の中で特定企業や店舗などが調子良くても、街全体がどうであるかというのが非常に重要で、そうなると政治家の質によって良くもなれば悪くもなるわけです。安曇野市はブランド力もあるし、観光客も多いけど、もし10年先のプランも描けないような政治・行政であれば、あっというまに衰退していくでしょう。単に補助金どうのではないというのは、言うまでもないこと。上田市だって、結局『真田丸』のバブルを街づくりに生かせなかったわけで、10年後にはどうなっていることやら。
2018年は見極める年
話がだいぶそれてしまったので戻すと、2018年は10年後20年後に自分が人間的な生活を送っていくために、何をしたら良いか見極める年になるのかな、と思うのです。2018年というより、ここ3年間ほどの話で。
昨年の夏に、事務所の断捨離を行いました。軽いものだったので、まだまだ途中だけど、思い切っていろいろ捨てていくと、新しいものが見えてくるから不思議です。昨年暮れには、自宅の断捨離を行いました。こちらも途中だけど、3トントラック分の不用品を出してみると、やはり新しい物が見えてきます。
さらに、年末ギリギリにカードの不正使用にあったので(正確には「不正」ではなかったんだけど)、カード関係を全部見直すと、こちらも断捨離的なことができて、新たな可能性が見えてきました。
一昨年は体調が良すぎて怖くなるほどだったのに、昨年の秋から崩したことによって、自分の身体はメンテンナスが必要だということがわかったし、「思い通りに身体が動くのは、あと3年ほどかな」ということもわかりました。「動く」というのはフルマラソンを走るくらいのことで。
仕事も、いくつか見直しが必要なものが出てきたのと、新しい可能性が見えてきたこともあり、ここに来て「生活」「仕事」「身体」のリセットというかリブートが同時に必要になったということなんだと思います。
ということで今年は、「生活」「仕事」「身体」のすべてにおいて「断捨離」と10年後を考えた見直しを行います。
趣味では、まずマラソン。昨年もできなかったハーフマラソンでの2時間10分切りと、今までは全く関心無かったフルマラソンの5時間台での完走を目指します。ギターは10曲の弾き語りが人前でできるように練習を再開します。ここらは、どうすればできるのかわかっているので、意思の問題。小説も自己満足レベルでいいから一作書いてみたい。
仕事関連。少子化が進み、地域格差と所得格差が進み、人間の仕事や経済構造が大きく変わる10年。その10年後に、どんな政治家がいるべきか。そんな政治家をひとりでも多く議会に送るために自分ができることは何か。それを考えてスタートさせる年にします。
今まで事務所に閉じこもってデスクワークしていることがほとんどだったので、積極的に外に出て多くの人と会うようにしていきます。それは、単に飲みに行ったりランチしたりするということではなく、仕事に繋がっても繋がらななくても、「先の話をする」ということ。
あとは健康。体調を崩してみて、アントニオ猪木さんの偉大さがわかりましたよ。「元気があればなんでもできる」は本当に名言。座右の銘にしたいくらい。体調を崩すと、考え方が後ろ向きになり、そうなると余計に体調が悪化し、悪循環になってしまう。でも、元気でありさえすれば、何でもなんとかなりそうな気もします。特に体調が大事。
「健康であれば死んでもいい」というわけではないけれど、昨年は本当にキツくて辛い一年だっただけに、今年は健康のままたくさんの人と会って、目標を達成し、2019年の選挙イヤーに臨みます。
とりあえず、毎日腕立て伏せ1回からだな。