最近、政治の話題からは意識して離れようとしていますが、そうは言っても全く言及しないわけにもいかず、テストを兼ねて自分で起こしたブログサービスに別ブログを立ち上げました。
ヨロンのひとりごと
http://katsu.blog/yoron/
私のスタンスとして、政党に関しては特にどこ支持というのはありません。自民党でも民進党でもちゃんとやってくれれば良く、今の状況を見ていると民進党が政権を取り戻す可能性は無さそうですが、安倍さんは早く退陣して次に渡すべき。誰が良いかは良くわからなけど、「自分の頭で考える」ことのできる人。だから稲田さんや菅さんは絶対NG。自民党は人数が多いんだから、3人先ぐらいまではなんとかなるでしょう。
蓮舫さんにはぜひとも頑張って欲しいと思っています。民進党には「次」を狙って動き出している人もいるけど、今はそんな時期ではないし、そもそも蓮舫さんで党勢を回復できなければ、誰がやっても変わらないでしょう。
その支持率についての話。
本当は吹っ飛んでいてもおかしくない内閣
3月23日の森本学園籠池理事長証人喚問を受けての内閣支持率は、共同通信社の調査では52.4%で、前回の11,12両日調査に比べて3.3ポイント減でした。不支持率32.5%。まだまだ支持率は50%以上あり、3ポイント減は微風程度。
共同通信世論調査(47ニュース)
http://www.47news.jp/news/politics/trend/approval_rate.html
支持率調査に関しては、日経サイトに非常に見やすいものがあります。
支持率を追う 日経世論調査アーカイブ
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/cabinet-approval-rating/
このサイトで内閣支持率を見るとどうでしょうか。
2017年1月
内閣支持率:66%
内閣不支持率:26%
2月
内閣支持率:60%
内閣不支持率:30%
3月
内閣支持率:62%
内閣不支持率:30%
むむ、復活してきているじゃん。
政党支持率はどうでしょうか。
2017年1月
自民党:48%
民進党:9%
共産党:3%
支持政党なし:28%
2月
自民党:46%
民進党:9%
共産党:4%
支持政党なし:27%
3月
自民党:45%
民進党:8%
共産党:5%
支持政党なし:31%
これを見て、「わーいわーい。自民党の支持率が落ちてきた」と喜ぶ人はいないでしょう。強いて言えば3月になって若干「支持政党なし」が増えたか。つまり、政治離れが進んだか、ぐらい。これだけ連日森友学園問題をマスコミが流し、国民の8割が「政府の説明は足りない」と思っている状況で、なぜ支持率が硬直化して動かないのか。
これは、単純に「民進党の支持率が上がらないから」だと言えます。決して「自民党の支持率が下がらない」のではない。
なぜ民進党の支持率は上がらないのか
単純に考えると、民進党の支持率が10ポイント上がると、行って返ってで自民党の支持率は10ポイント程度下がるだろうことは容易に想像できます。そして安倍内閣支持率も10ポイント程度下がる。実際は無党派層の動きもあるのでもう少し複雑だろうけど、まあこんなもんでしょう。民進党の支持率が10ポイント上がれば、大きな構造の変化が訪れるわけです。
そうなると気になるのは、なぜ民進党の支持率が上がらないのか、ということ。証人喚問でも福山・枝野両議員の質問は自民党議員に比べて優れていたのに、その直後の世論調査でも支持率の変動はほとんど無い。今まで多くの人がいろいろ言ってきたけど、私は
安倍政権が
「この道しか無い」
状況を作り続けていられるから、だと思います。つまり、安倍政権しか政策がない。
たとえば北朝鮮。たとえば対トランプ政権などの外交・防衛政策。経済政策、農業政策、社会保障、少子化対策、オリンピックに向けた国威発揚政策、公共事業…などなど。
防衛大臣や法務大臣はボロボロだし、詐欺罪で訴えられるような大臣もいるし、共謀罪法案はダメダメだし、アベノミクスは息切れで結果が出ないし、少子化対策も期待できない。そんな安倍政権でも「何かをやっている」。
それに対して民進党はどうか。
蓮舫さんは昨年の参院選で「すべてにおいて対案がある」と言っていたけど、その対案がなかなか見えない。
もし、民進党が政権を担っていたら、北朝鮮に対してはどうするのか。中国に対しては?ポストアベノミクスは?原発政策は?年金は?TPPは?最重要課題としての「教育」の目玉政策は?
「いや、民進党は政策をしっかり出しているんだよ。ちゃんと調べろ、バカ野郎!」と言われそうだけど、いったい国民の何割がその政策を知っているのか。「マスコミが伝えない」から?それを言えば他の政党も同じ。
民進党はすべてにおいて答えを持っているはずなのに、それを国民に提示できていない。だから危なっかしい安倍首相がとりあえず「何かやっている」ように見える。解散してから出てくるマニフェストでは、自民党はそれと同等以上のリアルなものを出してくるので、差別化できないし、そこそこ支持率のある政権与党の出してくるもののほうが説得力があるに決まっている。だから、民進党は衆議院解散前に支持率を今より10ポイント上げなければならないのです。
今は、森友問題追求も加計問題追求も共謀罪反対も大事なんだけど、それと並行してでもやらなければならないものがある。それが無いと、国民は民進党と共産党を同じにしか見えないし、共産党のほうが主張がはっきりしている分、わかりやすくて信頼できそうな気がして来るのです。
どうしたら10ポイント上げられるのか
これを「簡単だ」と言ってしまうと、色んな方向から矢が飛んできそうだけど、本当に簡単なのであえて書き置きます。
まず
・自前の発信チャンネルを持つ
今まで何度も始めてはやめ、始めてはやめてきた自前のネット配信チャンネルを持つことです。そう言うと「以前も『民主党5ミニッツ』というのをやったけど、効果がなかった」と言われそうだけど、それは効果が出ないようなやりかたでやっていたから。お手本になるのは自民党と共産党。今からやるとしたら、現況に合ったそれを上回るものを作らないといけないのですが、不可能ではない。タブーにも対応させる。要は覚悟とスピード。あとは継続させる仕組みづくり。
・常設型情報戦略チームを作る
自民党が2005年の郵政選挙時に立ち上げ、2009年に下野したときに下地を作り、育て上げてきたものの真似でも良いから、常設型の情報戦略チームを作る。危機対応やネット対応だけでなく、マスコミ対応や広報戦略全般に関われるようなものを作る。もちろん、民進党オリジナルの工夫を入れて。
「今でもあるよ」と言われるかもしれないけれど、もし機能しているのであれば、現在ネトウヨの餌となっている辻元議員のデマ問題を討論番組で玉木さんが振られたとき、面食らったような顔を晒さずに済んだはず。いまだに止まない蓮舫代表への二重国籍問題バッシングに始まり、記者会見で変なフリージャーナリストが出したデマ情報への対応も即座に取れたはずです。そして、現在ツイッターでネトウヨ用にネタが用意されて拡散されるのに、そのカウンターや政権攻撃用のわかりやすくてまとまったネタが無いため、一方的にしょうもないネタで埋め尽くされることになるのは、適切なタイミングで情報を処理できていないことに起因します。
「こんなことだけで支持率が10ポイント上がるのか」と思われるでしょう。「こんなことはすでに考えている」とも。でも、すでに対策が取られているのであれば、なぜ民進党の政策を国民は知らないのか。テレビに出た議員がボロボロの与党や政策が見えない維新の某議員(※スッカラカンという表現を変えました)にやり込められてしまうのか。
解散してからでは遅い
衆議院が解散してからでは手遅れ。何もできないうちに選挙は終わってしまい、また自民党のボロ勝ちとなります。今から始めたところで効果が出てくるまでに半年ぐらいはかかるでしょう。しかし幸いなことに、4月解散説もあるけど、実際は早くても今年の暮れ。場合によっては来年末ということもあります。まだ間に合う。
今の安倍内閣は、第一次安倍内閣に比べて格段に良いわけではありません。違いと言えば、「安倍さんは他人の話を聞かない」くらいのこと。だから野党は攻めあぐねているのかもしれません。「なんでヒドい内閣なのに支持率が高いんだ」と。それは、攻め方が悪いのでも、相手が強いのでもなく、自分が国民から消えてしまっているだけなのかもしれません。
なんとか、せめて国民に選択肢を示せるよう、頑張ってもらいたいと切に願います。
お呼びでない私は、ドローンを飛ばしたり、ギターの練習していますので。