高熱~胃のむかつき~頭痛~胸の痛み~脇の違和感~肩甲骨の痛み~ぎっくり腰~口唇ヘルペスと、二か月に渡って続いてきた兵庫県知事選の後遺症(たぶん)とも、そろそろお別れとなりそう。
体調はだいぶ良くなってきました。
気が付けば師走。先週末は「第二の故郷」と勝手に思っている郡上八幡に行って癒されてきたこともあり、落ち込みかけていた気持ちも持ち直してきました。郡上八幡については、また機会を設けて書きます。
今回は、時間の関係で小説はお休みです。次は年末か年明け・・・かな。
立憲民主党は『中高年の政党』か
先月、PRESIDENTonline で、立憲民主党のネット戦略を持ち上げる記事を書いたところ、別に立憲民主党(以下「立民党」)が若者の支持を得たとひとことも書いていないのに、リテラシーの低いおバカさんに批判コメントを受けたわけですが、実はその前の東京新聞のインタビューで、立民党の支持層について言及しています。
ビデオはこれ
簡単に言うと、「立憲民主党の支持者の中心は、ある程度政治に関心があり、今までも関わってきたことがある人。無党派層の支持を得ているわけではない」ということで、「民進党はいろんなのがいて信用できないし、社民党は影が薄すぎるし、共産党はちょっと違うなあ」と思っていた人が、立民党の登場で「これだ!」と思わず膝をポンっと打ったというのが先の衆院選でした。
インターネット戦術に関しても、SEALDsの登場のときと同じで、彼らが選挙を「カッコよく」したのを見て「ああ、今の若者がやると、こんなにスマートになるんだ」と真似をしてみたけど、なかなかカッコよくならない。例えてみると、Wordで文字にやたらと色を付けて、文字の装飾を多用してチラシを作っていたのを、illustratorで制作するとカッコいいチラシが作れるんだということがわかり、デジカメで撮った30分間の街頭演説をなんとかYouTubeにアップできるようになったところで、premiereでここぞという1分勝負ビデオを制作すれば、今までと全く違う見せ方ができることに気が付いて、それを真似ようとした。でも、なかなかSEALDsのようにカッコよくならない。
SEALDsを真似て「アピール」してみても、途中でリズムはズレてしまうし、プラカードを持って立ってみても、何かしっくりこない。一般市民は自分たちを避けて通る。ましてや若者は寄ってこない。
そこに現れたのが立憲民主党。突貫工事で作ったロゴもカッコいいし、出来立てということもあって、ほかの政党のように「臭さ」が無い(ほかの政党ごめんなさい)。そこで、一気に盛り上がってワッと中高年が寄ってきた、という状況なんだと思います。
これは非常にわかりやすい。
立憲民主は「中高年の党」だった? 衆院選、東大生が分析してみた(withnews)
となると、今後はこのまま行っても支持は広がらず、「大きな社民党」のようになってしまう懸念があります。さてどうすればいいのか。
立憲民主党の支持層を広げるためには
なんだかんだ言って、現在は自民党のネット戦術が群を抜いているわけです。でも、別にものすごくお金をかけて突飛なことをやっているわけではなく、時代の最先端を行っているというわけでもない。意外と地道にコツコツとやっている。いったい何が違うのか。
「丁寧に細やかに。そして続ける」
これに限ります。でも、センスが悪いと意味がない。インスタグラムを使うのであれば、まずは写真のクオリティ。何をアップするか考える。広報用にビデオを作るのであれば、どのタイミングでどのくらいの長さのどんな内容のものを投入するか考える。TwitterとFacebookは同じではない。同じ素材を投稿するのにも見せ方を変える。
こんなこと誰でもやっていそうだけど、政治の世界では意外とやっていないんですよね。でも自民党は「ここには若者のセンスが必要だ」となれば、それに合った若者を連れてくる。民進党関係者もその若者とはコンタクト取れるんだけど、連れてきて仲間にしようとは思わないしできない。なんでできないかというのは、長くなるし暗くなるのでここでは控えます。
立民党が今後支持を若者にまで広げていくためには、運営に若い世代をどんどん入れていくべき。その若い世代というのは、普通の大学生ということではなく、ちゃんと広報のスキルを持った若者ということ。党は口出ししない。
とはいえ、地雷を踏むこともあるでしょう。不用意な一言で炎上して、対応を間違えると取り返しのつかないことになる。そのためにバックアップ体制を作っておく。
ざっと見て、立民党にはネットスキルのある議員はいないので、無理して余計なことはやらない。政策の面で誰にも負けないようにとにかく勉強するべき。例えば、子宮頸がんワクチンの有効性を説いて賞をもらった医師のニュースは、速攻でチェックしておく。また、経済関係の数字は確実に押さえておく。ネット上では重箱の隅をつつかれるようなことを常に指摘されるので、少なくとも専門分野では専門家以上の知識を身に着ける。素人が厚労省発表の数字を持ってきているのに、議員が新聞の記事程度の知識しかなければ、確実に論破されてしまいます。
つまり、議員は政策のプロ集団となり、広報は専門家に任せて議員も職員も足を引っ張らず口出ししない。また、理想的には政党のシンクタンクを持つべきだけど、これは自民も民主もトライして失敗しているので難しいでしょう。でも、調査分析チームは持った方がいい。これだけでもかなり違ってくるはず。
『中高年の政党』を抜け出さないと1年半後の統一地方選挙と参院選では勝てない。でも、それができるのは中高年ではないんです。あくまでも「体を張ったサポート」に徹するべき。専門のスキルと経験を持った若者に任せて、自分たちは温かく見守りながら外部攻撃からの盾にもなる。それができれば面白い政党になると思うんだが。