信州型ネット選挙の2018年版
終わってみたら、「これは長野県知事選でやったネット選挙ではないか」と気がついた。
2000年の長野県知事選挙のときは、インターネットもFAXモデムでつなぐ時代であり、3分間インターネットに繋ぐのに10円かかった。若い人は想像できないかもしれないけど。23時から翌朝8時までは「テレホーダイ」というサービスで固定費でつなぐことができたというような状況で、そんなことではホームページを作ったところで閲覧者は期待できない。票にはならないので、インターネットはメーリングリストをメインに運営するものと割り切って、24時間まわす『バーチャル勝手連』として機能させた。
今回の選挙も、もっと有権者の関心を呼べるもので、SNSを有効に使うことができたら、発信の仕方も違ってきて、私は西宮の選挙事務所に詰める必要があったかもしれない。しかし実際は、現場で頑張っているチームの情報共有のツールとして使い、あくまでもメインは候補者本人のその場・その瞬間であることにこだわった。
それが功を奏したのかどうか。結果論では何とでも言える。「そうは言っても、サイトもSNSももっと見てもらえるようにしなければダメでしょう」という批判もあるかもしれない。
数字に出てこないと不安になり、登志郎さんが当選する姿のイメージが沸かず、ずっと相手候補に差をつけられていく印象ばかりだったけど、なんとか当選できたことで、あながち間違ってはいなかったとも思える。というか、なんでも言えるのが「当選」のすごいところだ。
長野県知事選挙では、県内に風がゴーッと音を立てて吹いていたのがわかった。昨年の兵庫県知事選挙や今回の西宮市長選挙では、その大きな風は感じられなかったけれど、現場で手応えを感じ、それが票となって現れたからこそ、西宮では勝てたのだと思う。
とはいえ理想は、投票率が50%に届くほどになり、得票数が5万を越えての圧勝であること。それは、今回の目標でもあったけれど、お預けとなりました。4年後に登志郎さんが続投するかどうかはわからないけど、西宮市民が望めば続投はあるし、50%5万票も見えてくる。そんな選挙になるような、新市長の活躍に期待します。
頑張れ!としろう。