先日、友人と話をしていたら、私の頭がおかしいという話題になった(それは勝谷だろう、というツッコミは置いといて)。色々と話していたら、知事選時には常に5通くらいのメールを同時に読んだり書いたりしながら、一日中割り込みが入り、そのうち自分が何をやっているのかわからなくなってきてしまった、ということを思い出した。思い出したというか、あの頃の自分を俯瞰的に見ることができたという感じかな。
「脳が疲れている」と言われ、「軽い鬱ではないか」と指摘され、「なるほど」と思った。そう言われると、最近何をやっても悪い方にばかり考えてしまい、結果が出ていないどころか、始まってもいないことでも最悪の状況ばかり考えてしまう原因がわかった気がした。ついでに「髪もだいぶキテいるねえ」と言われたけど、それは夏のせいだぞ。
「脳が疲れている」ということがわかれば休めば良いわけで、どこかのタイミングで休むことにしよう。と、もう一ヶ月以上言っている。9月かなあ。しかし、髪の毛が面白いように抜ける。
無党派の集い
今週気になったこともいろいろあるけど、その中のひとつで、ロンブーの田村淳さんがTwitter上に作った「無党派の集い」。今年の5月に立ち上がったらしい。
淳さんが政治的な課題を投げかけたり、それに対して簡単なアンケートをとったりする軽い感じのサイト。アンケートの結果を引っ張ることも無いし、誘導することも無い。ツイートごとにひとつの課題となっているため、メンションで自分の意見もアップしやすく、淳さんの呼びかけも淡々としていて政治的な偏りもないので、今のところは特に炎上することも無いようだ。よく考えられている。
田村淳さんは、以前から政治的な意識が高く、政治系のイベントに顔を出すこともある。最近結婚した(おめでとう!)ハラケンこと原田謙介くんとも以前同じイベントに出ていたこともあり、私たちの仲間内でも以前から「政界進出もあるのでは」と噂になっていた。
政界進出に関する噂はネット上でもよく見かけるが、政治家になるというよりも、政治家にならずに日本人の意識を高めていきたいと考えているように思える。どうかな。いずれにしてもとても面白くて良い試みだと思います。
茨城県知事選挙が面白い
少し前に、『勝谷誠彦の××な日々。』の週末の付録で、「茨城県知事選が面白い」と少し書いたこともあって、気にしていたら、大接戦らしい。
橋本氏、大井川氏競る 終盤情勢調査(毎日新聞)
共同通信社は19、20両日、茨城県知事選で電話調査を実施し、取材を加味して情勢を探った。7選を目指す橋本昌氏(71)と元IT企業役員の大井川和彦氏(53)=自民、公明推薦=が激しく競り合う展開。NPO法人理事長の鶴田真子美氏(52)=共産推薦=は厳しい。3割が投票先を決めておらず、情勢は変化する可能性がある。
ほぼ横に並んでいる状態で、1〜3ポイント程度、現職の橋本氏がリードしているという感じかな。
いずれにしても蓋を開けてみるまでわからないでしょう。
日刊ゲンダイは「カギは原発と民進党だ」という。
カギは原発と民進党 茨城県知事選が安倍首相を追い詰める(日刊ゲンダイ)
「橋本知事は『原発自体は否定しないが、30キロ圏内に96万人いる。東海第2原発の再稼働は不可能だ』と明言しています。知事選には、同じく原発反対を公約している共産党推薦の鶴田真子美候補(52)も出馬している。鶴田候補を支援する市民団体の票が橋本知事に流れるかどうか。それと、現時点でほとんど活動していない民進党が残り1週間、“非自民”の橋本支持に本気で動くかどうです」(横田一氏)
微妙だなあ。
兵庫県知事選のときは、「茨城は6選もやってましてね。県としては好感度が全国最下位なんですけど、たぶんこの知事さんには何も変えられないと思いますよ」と言っていた。普通に考えて24年も同じ知事というのは、どう考えても県政が停滞したり腐敗すると思える。
そこで、多選批判として自民党が対抗馬を立てたということなのか、それとも知事の権威が強くなりすぎて、自民党の言うことを聞かなくなってしまったから対抗馬を立てることにしたのか、本当のところはわからないけれど、これは複雑かつ面白い選挙となっている。
大井川候補は良いタマだ。53歳と若く、東大〜通産省・経済産業省〜マイクロソフト・シスコシステムズ〜ドワンゴと経歴は申し分無い。
ここに自民・公明が乗っかっているんだから、普通は勝てるでしょう。
しかし、相手は全国最多選を目指す知事。ちょっとブラマヨの小杉に似ている。
こちらのプロフィールは、東大卒で自治省から知事と。
ん?どこかで聞いたことあるような。
心情的には「多選はいらない」となりそうだけど、更に興味深いのが、橋本氏が「原発再稼働は無い」と表明したこと。「原発自体は否定しないが」と、前置きがあるところが嫌らしいけど、これは自民党候補の大井川氏には言えないことなので、かなり影響があるのではないか。
そこで日刊ゲンダイの記事では、独自候補を立てている共産党や、表立って動いていない民進党の動き次第で大きく変わるということになっているわけで、これは最後までもつれるのではないか。
民意を感じることができない政党
共産党としては、独自候補を立てているけど本気で原発を止めるには、ここで自分の候補を捨てて橋本氏に乗るしか無い。でも、「だったら早く言ってよお」という感じなんでしょうね。今さら簡単には乗り換えられない。
となると、鍵を握るのが民進党。民進党も「野党でやってきた手前、今さら現職支援には変えられないよ」ということなのかもしれない。
しかし、ここで安倍政権に打撃を与えて、さらに脱原発に向かうことを目指すのであれば、その2点で橋本氏支援に向かうのが当然。いつものように理屈を捏ねて存在感を失い、結果、実質的に負けとなるのであれば、「民進党、やっぱりな」となる。
カレー味のウ○コか、ウ○コ味のカレーか。という勝負になってきたけど、「民意」そしてこの先の政局からの日本の立て直しを考えれば、迷っている余裕は無いはずだ。
あ、「水曜の朝」にふさわしくない表現でした。
茨城県知事選挙は今度の日曜日、8月27日に投開票となります。さあ、どんな結果になるか。