今日は東京マラソン。珍しく快晴で、気温も丁度いい感じなので、参加される方は気持ちいいでしょうね。頑張ってください。
先日まで、女性のためのキャリアアップセミナー向け政治・選挙教材の原稿を書いていて、いろいろ自分でも勉強になったのですが、ひとつ入れるかどうか迷ったのが「憲法問題」。
自分のFacebookのタイムラインを見ていると、頻繁に出てくることばが『立憲主義』。
集団的自衛権を容認することになったので、「それは憲法違反だ!」そして「立憲主義を守れ!」となる。
落ちこぼれだった私は、「そもそも『立憲主義』ってどういう意味?」と、この言葉がわからず、こっそりとググってみると
立憲主義(りっけんしゅぎ、英: Constitutionalism)とは、政府の統治を憲法に基づき行う原理で、政府の権威や合法性が憲法の制限下に置かれていることに依拠するという考え方。
???
すごいなあ。さすが、意識の高い方たちは街角で「立憲主義を守れなければ日本は滅びる!」と主張して理解を得ているんだ、と少しイジイジしながら眺めているわけです。
実はものすごく簡単な話
ちょっと話題を変えて、新党結成のニュース。民主党と維新の党が合併し、そこに支持率1%あるかないかという小政党も合流して大きな野党勢力と作るという話は、良いことだと思う。ていうか、これしか進む道はない。
もともと、なんでこんな情けない状態になっているかというと、
自民党政権が日本をダメにしていることに国民が気が付き始めた
↓
民主党政権になって、国民は「良い国になるんだろうな」と期待した
↓
ところが、マニフェストの目玉ですら実現できないのに、内部でのゴタゴタが始まった
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なんだかんだで「こりゃダメじゃね?」と国民は思い始めた
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自民党の方がマシに見えてきた
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最悪のタイミングで解散して行われた総選挙で政権が戻ってしまった
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なんだか急に株価が上がり始めて一部の企業がウッハウッハし出した
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その他のほとんどの国民は「いつか自分も」と期待を持ちだした
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いつまで経ってもおこぼれは回ってこないどころか、どんどん状況は悪くなる
↓
でも、民主党には期待できないから、まだおこぼれを期待するしかない
イマココ
ということ。
まだまだいろいろ言いたいことは本3冊分ぐらいあるけど、思いっきり簡単にまとめると、
おこぼれを期待していても全然回ってこないけど、民主党よりは頼れるんじゃないかなあ
と、内閣や自民党支持の半分以上は、夢を見ながら思考停止している状態なんでしょう。
つまり、今の野党の支持率が低いのは、安倍さんが良いか悪いかの前に、国民が「こりゃダメじゃね?」と思ったところで止まっているから。民主党はここまで戻って、原因を分析し、マニフェストをちゃんと実現できる政党になるための反省と準備とアピールをしないと、いつまでたっても信頼は戻ってこない。
難しいことをややこしく言っている
つまり、簡単なことなんですよ。
民主党は、100億円以上の金を蓄えながら、「いざというときのために取っておこう」と思っているけど、その「いざというとき」がいつで、何に使うかは誰も考えていない。あ、考えているのかもしれないけど、準備は始めていない。
そこに「立憲主義を守れ」「安倍政権を打倒しろ」というアピールが始まっても、本当に支持を広げたいところには届かない。
いつも使っている画で恐縮ですが
この赤い端っこの尖っているところの人たちが「立憲主義」ワーワーと言っているようにしか思えない。違いますか?
最初、どうしても「りっけんしゅぎ」と聞くと、脳の中で「リッケンバッカー」と変換されていた(アホですね)。でも、音楽好きはそんなもんじゃないかな。
「打倒アベ政治!」も、この赤い尖っているところ。
毎度使っている有権者の数の図はこちら
このど真ん中のところで「政権交代を担う党になる」ことを考えるのであれば、いったい何をやって何を主張しなければならないのか、がわかると思うんだけど。
憲法学者や社会学者が主張するのは良いですよ。それが日頃の仕事なんだから。
でも、説明しなければならないスローガンは響かない。
もう一度聞くけど、『立憲主義』って何?