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政治は発信力が8割【水曜の朝、午前8時】

投稿日:2018年8月15日 更新日:

まあ、タイトルに「9割」と書いたほうが売れている書籍のタイトルっぽいけど、実際は8割ぐらいでしょう。

先週の更新を休んだのは、この記事を一生懸命書いていたので。

不器用なもので、どこかの天才コラムニストのように、一度に複数の記事を書けないんです・・・トホホ。

そして、7日火曜日は蓮舫さんが『ヨロンブス』に来てくれた。

簡単な紹介はこちら

さらに9日には、選挙関連の友人が集まる『大人の選挙秘密会議』。

簡単な紹介はこちら

https://www.youtube.com/watch?v=ZQrCUAw0etM

この会議は、次回から正式名称『21世紀選挙秘密会議』となりました。21は漢数字にしようかな。

そして、11日の土曜日は、勝谷誠彦の『血気酒会』。行きたくなかったんだけどなあ。

勝谷誠彦の『血気酒会』in軽井沢

タブー無し、酒ありの『血気酒会』軽井沢駅のタクシー乗り場がすごく混雑していて、なかなかタクシーに乗れず、17:30スタートとなりました。「田舎に家を建てる」「自民党総裁選について」など、テーマは決めてあったのですが、始まったらすっかり飛んでしまいました。

勝谷誠彦さんの投稿 2018年8月11日土曜日

ライブ配信はひとつだけでもかなり疲れるのに、一週間に3本。しかも参加者はクセのある人達ばかり。こりゃあ、ヘロヘロになるわけだ。しかも非公開だけど、某国会議員の挨拶ビデオも撮ったので、実際には4本。

とはいえ、これだけやると、そのたびに課題が解決されていく。今週は17日の金曜日に若き友人のハラケンこと原田謙介君が『ヨロンブス』に来てくれるので、そこで配信はほぼ安定するのではないか。

何度も出している機材セッティング図も、これでとりあえずFIXするので、新しいことに手を出してトラブルが起きるというのは、しばらくは無いはず。

政党・政治家の発信力が課題

さて、この怒涛の一週間を送ってみて、共通して思ったのは「政治は発信力が非常に重要だ」ということだった。

当たり前といえば当たり前なんだけど、国民民主党は発信力が飛躍的にアップすれば、支持率もアップしそうだし、蓮舫さんはこの知名度をもっと発揮できそうな気がする。私は蓮舫さんのことを「日本で一番バッシングされている政治家」などと紹介することもあるけど、実際はファンも驚くほど多い。自民党の進次郎氏に対抗できるのは、野党ではやはり蓮舫さんしかいないだろう。

野党(立憲民主党や国民民主党)も決して手をこまねいているわけではなく、いろいろとやろうとしているのは知っているし、努力の成果が出てきているところもあるかもしれない。

発信において大事なのは「覚悟」か

しかし、まだまだ「覚悟」が無いように見える。共産党の小池晃さんは、ニコ生のライブ配信を始めた頃、画面に流れてくる勝手なコメントにいちいち怒っていたそうだ。でも、そこでやめずにコメントにマジレスしていたことで、徐々に人気が出て、番組の満足度も飛躍的に上がった。

自民党は、下野したときにマスコミが全く相手にしなくなったので、仕方なく自前のメディア『カフェスタ(Café Sta)』を始めて、政権を奪取してからも継続している。

民主党・民進党は、5分間の党主催のニュース番組をYouTubeで流したり、LINEを使って若い女の子を登場させたりしたが、安全なところからの発信や、あざとさが見えるような作りになってしまい、しかも継続していないので定着もしない。

安倍政権がこれだけメチャクチャやっていても(と書くと、ある方面からバッシングが来来そうだけど)、今までだったら一発で内閣が倒れるような不祥事があっても、のらりくらりと政権を維持できるのは、官僚やマスコミの巨大な「忖度システム」を作り上げたことが大きい。そして、データのオイシイところを上手く発信し続けて、国民の30%程度が「なんだか他に良さそうなものもないし、まあいっか」てな感じで支持率を与えてしまう「空気」を作って維持していることによる。

あ、これは褒めているんですよ。政権を。

結局、野党の支持率が上がっていかないのは、国民から見た「選択肢」になり得ていないからであって、いくらモリカケで安倍さんを批判したところで、いっときは内閣支持率が下がっても、その後に戻ってしまう。これは、野党が選択肢に成れず、自民党内にも代わりが出てこない上に、上手く内閣に期待させるような発信をしていく「安倍勘亭流」じゃなくて「安倍官邸流」広報の成果が大きい。

そして、自民党は優秀な若者の囲い込みと、ネットメディアの育成に力を入れているように見える。野党は、これに対抗していかなければならないのだが、今のところ戦略は見えない。

情報発信力が無いと8割負けたようなもの 自治体議員もね

そこで、9月の自民党総裁選と国民民主党代表選だ。

安倍さんの3選を支持する人たちは、とにかく石破さんとの議論でボロが出ないうちに、とっとと圧勝で終わらせてしまって、次のステージに行きたい。以前は「党勢拡大のチャンスだから、少しでも長くやって全国を回ったほうが良い」などという意見があったのに、今回は出てきているのだろうか。とんと聞かない。

石破陣営の戦略はわからないけど、3年後を見据えてのものだったら甘すぎる。消費税増税やオリンピック後の不況が来る。しかも、この6年、そしてあと3年足した9年間の安倍政権で疲弊した地方や拡大した格差、無策と言える少子高齢化対策など、それらの尻拭いから入らなければならなくなる。

強い『忖度システム』が出来上がってしまった現在では、国会で政府を追求するのはほとんど不可能であることは、モリカケや参院6増、IR法案や働き方改革など、ちょっと前の共謀罪や秘密保護法の経緯を見ていればわかる。

若者に訴えようにも、そもそもニュースを見ないし、一流大学を出ても「就職率が上がっているのはアベノミクスの成果だ」などと信じてしまっている者が多そう。そんな中では、空気の中を泳いでいるようなものだ。

やはり、国会をまともな議論の場にしていくためには、野党や個々の政治家の情報発信力を上げていくしかないのではないか。それが無ければ、8割負けたようなものだ。

これは国会議員だけに限ったことではなく、自治体議員にも言える。よほど寝ていても後援会組織が票を集めてくれる人以外は、通行人に声をかけ、駅前でマイクを持ち、ひとりひとりに訴えかけていくしかない。そのとき、発信力の差が結果にも確実につながるのだ。

 

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