本日(2017年4月11日)、株式会社VoiceJapanにてドローンの企業、学校、操縦士に関する情報と、イベント情報を掲載したサイト『Drone Professional』(ドローン・プロフェッショナル)を開設しました。
https://droneprofessional.net/
もともとは、1月から入ったスタッフの練習用として作り始めたものだったけど、なかなか使えそうなものに仕上がったので、公開に至った次第。検索の特殊な部分を外部に頼んだ以外は、ひとり(データ入力でもう一人)で作り上げてしまった。
ドローンというと、テレビなどで見る空撮がほとんどだと思っている人も多いでしょう。しかし、測量、点検・調査、遭難者捜索、災害情報や警備など、国内でもさまざまな分野への応用が始まっていて、近い将来には人まで含めた輸送も可能となるし、農業、林業、水産業といった一次産業でもすでに活用されていて、他産業でも検討されている。
そんな状況の中、自分で趣味と実益を兼ねてドローンを飛ばして喜んでいる場合ではない、と思い、まずは業界を知ろうとして調べ始めたところ、思った以上に企業や学校があって驚いた。また、知り合いの学校経営者から「これから卒業生はたくさん出てくるけど、なかなか企業や業務とマッチングしない状況が生まれるのではないか」という懸念を聞いて、とりあえず国内の企業や学校、そして操縦士を掲載できないか考えました。
ざっと調べただけでも会社は100社以上、学校も50校以上。
悩んだのは分類と検索。たとえば地域で分けるとしても、業者によっては「実費で全国に行きます」というところがある。そりゃそうでしょう。でも、おそらく自治体とか業務を依頼したい企業は、なるべく近くで実績のあるような会社にお願いしたいはず。個人に頼む場合も、できれば何度も会って打ち合わせできるように、近くに住んでいる操縦士に頼みたいのではないかな。
サイト作りとしては、情報の掲載は根性でなんとかなるとして、検索で使えるものにするのが難しい。あと、SNSとリンクさせたり、常に動いているようにしていくには、仕組みづくりと運営が重要。そればかりに関われるわけではないけど、常に最新の情報になっていないと、使えないものになってしまうし、それであれば中途半端に開設し続けるより閉鎖したほうがマシ。
イエローページ(電話帳型)サイト
考えてみれば、このようなデータベースサイトって以前からあり、『ザ選挙』もそうでした。今は『選挙ドットコム』となってメディア化しているけど、『ザ選挙』はデータに大変な価値があって、記事を掲載しなくてもデータへのアクセスだけで毎月の広告料が10万円近く。大きな選挙になると一気に5倍から10倍に跳ね上がる日もありました。
しかし逆に考えると、10万円程度の広告費だと一人分の人件費にもならないわけで、それだけに頼るビジネスは失敗していると言えそう。
なので、今回のドローンサイトなどは、たぶん一ヶ月で1万円行けばいいところではないか。となると、はたして継続できるのかどうか不安になってくる。「おまえには経営能力がないんだよ」と言われればそれまでだけど・・・。
以前、長野の議員のデータベースを作って、それに「政治家イエローページ」というようなタイトル(記憶は定かではないが)をつけたところ、NTTから「『イエローページ』はNTTの商標なので使わないでくれ」と連絡がありました。今にして思えば、NTTの商標だったら「タウンページ」ではなかったのかな。「イエローページ」をタイトルにしても良かったか・・・。
要はイエローページのようなものがあれば良いわけです。イメージとしては『インターネットの電話帳』。すでに「イエローページ」といえば、「ウェブ電話帳」といった意味があり、多くのサイトがネット上には存在しているけど、時代とともに形は変わっていくべきなのでしょう。近い将来にはAIが何らかの形で入ってくるだろうし。
近い将来には、AIに向かって「ドローン関連の企業一覧を出して」「○○と△△と□□の属性で検索できるように」などと頼めば、勝手に見やすくて使いやすいサイトが出来上がるのかもしれない。もしかしたら、サイトなんていう概念もなくなるのかもしれないが。
イエローページ的仕組みの応用
最初、ドローン関連サイトを作ろうとしたとき、「どうやって儲けようか」と考えました。今でも答えはなくて、広告収入以外に何か考えないと継続も怪しい。そこで考えたのは、「プラットフォームを資産にしよう」。今回のサイトからドローンを抜くと、データベース+検索+関連情報となり、これはいろいろな分野に使えるはずだ。たとえば、全国の塾講師(フリー)の情報サイトとか、介護資格を持ち、経験もある人材のサイトなど。求人サイトと被ったり、特殊な業界で個人情報の扱いが難しかったり、なかなか実用化までのイメージが湧かないけど、もっと緩やかにして「写真撮影や映像制作を業務として受けられる人材のデータベース」とか、「特定分野の個人経営のデータベース」とかはどうか。
そうなると、すでに「くらしのマーケット」とか、自分の時間を売る「TimeTicket」といったサイトがあるわけだし、たぶん似たようなことは多くの人が考えていて、すでに実践されていることも多いでしょう。おそらく方向性としては間違っていないはず。ただ、マネタイズや将来性となると急に不安になるんだよなあ。
今回、自前でいけばどのくらいのことができるのかわかったので、今後何かのプラットフォームを立ち上げるにしても、費用的な面や工期などの計画が立てやすくなった。さて、練習は終わり。
次は何をやろうか。