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ドローン事業立ち上げを考えてみる・その1【実際にドローンを使ってみた率直な感想】

投稿日:2016年1月9日 更新日:

ドローンを使い始めて約4ヶ月。機材はDJI社の「Phantom3 Advanced」。
中国メーカーのものだというところがアレなんだけど、ドローンの中ではスタンダードと言えるモデルである。
業務で使うとしたら低価格帯で、ホビーとしてはちょっと高めといったところかな。
カメラ(向きが制御される「ジンバル」と呼ばれている)を搭載していて、HD画質の動画・写真が撮影可能。
専用コントローラーにiPadやiPhoneを接続して、撮影中の画面を見ながら操作ができる。

実際には、ここにケースや予備のプロペラ、予備バッテリーなどが必要となる。

これから偉そうなことを書くけど、実際に飛ばしたのは10回程度なので、まだまだ趣味の域を超えていません。
なので、素人に毛が生えたような経験者が、一生懸命考えて書いていると思って読んでください。

DJI Phatom3

DJI Phatom3

僕の操縦レベルは、高さ150m(初心者コースの限界)で半径1kmほどを飛ばすくらいで、上昇下降、左右移動、回転がそこそこ思うようにできるといったところ。

実際にやってみて思ったのは、ちょっと飛ばすだけなら意外と簡単だということ。
しかし、「思いどおりに」となると簡単ではない。天候や時間帯にもよるけど、50mも離れるとほとんど見えなくなるので、手元の画面を見て想像しながら操縦する。これが結構怖い。

ドローンの落下事故がよく報道されているけど、機材の不良はほとんど無いと思う。あったとしても雨の中を飛ばして水が侵入したり、風の強いところで安定した飛行が出来なかったことによるものじゃないかなあ。ほとんどは、見えなくなるところまで飛ばして何かに引っかかるか、コントロールをミスってぶつかって落ちてしまうのだと思う。つまり操縦者が未熟のために起きる事故。

怖いのは電線とか木の枝、そして風。吊橋のワイヤーなんてのもある。
電線、ワイヤー、木の枝などは、離れたところだとなかなか目視できない場合が多く、たとえば「アーチ状になっている木々の中を飛ばしたい」と思っても、その中に一本でも飛び出している枝があって、それに引っかかったらアウト。電線などは普段の生活の中で気にしていないため、建物がないからといって安心して飛ばして引っかかりそうになる。

電線に引っかかったり、建物にぶつかって壊したり、車の上に落としたらニュースになってしまう。楽しい趣味どころではない。人にぶつけて怪我をさせてしまったら、それこそ「ごめんなさい」では済まない。
なので、飛ばすときは場所をしっかり選ばなければならない。

そして風。地上でそれほど風が強くなくても、山の上や海の上は風が強いことがあり、さらにビル風で飛ばされることもある。昨年末からの規制強化で、建物の近くや人の近くでは飛ばせなくなったので、事故は減ると思うけど、それでも予期せぬ状況に対処できるように、練習は十分に行わなければならない。素人が街なかで飛ばすのは、かなり広い公園だったとしても、操縦が上達するまでは控えたほうが良い。雨も要注意だ。

次回は、ドローンはどんなシチュエーションで活躍するのか、の巻。

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