報道では(←なんとなく嫌らしい言い方)、今度の参院選から選挙活動でのインターネット使用が、制約付きながらも解禁されるという。
この報道で先行しているのは産経新聞。Y記者が精力的に取材して書いている。頑張れ〜。
10年間公選法と戦ってきた私としては、半歩前進であっても感無量のはずなんだけど、何かこうひっかかるものがあるんですよね。例えてみると残便感のような(お食事中の方、すんません)。
4月の頭までは、民主党の議員に聞いても、「参院選後かなあ」とみなさん答えていたわけです。
これがあるので、新聞報道ぐらいで信じるわけにはいかない。
そこで、まだ民主党が「ネット選挙解禁」を決める前の3月23日に、世耕弘成参議院議員(自民党)に来てもらって、最初は「仕事について」、そして後半に「ネット選挙について」伺いました。
世耕さんとは、2005年の郵政選挙の後に知人の紹介で知り合い、それから何度かお会いして、一昨年の暮れには私のゼミ生を連れて議員会館に行き、話を聞いてもいます(「電網参謀」に記述)。
彼に関しては、いろいろと言う人もいるだろうけど、私はすごくまっとうな人だと思っています。ちゃんとした議論の出来る人。
だから、彼が自民党にとどまっていようが、離党してどこかに行こうが、私は全然気にしない。あくまでも一政治家として頑張って欲しいと思っています。
さて、23日の話の中で、「民主党が政権取ってもなかなかネット解禁とならないんですよね」と私が振ったとき、「自民党は、やっと(案)が取れたので、参院選での解禁を前提に、法案を出しますよ」と約束してくれました。
そして約束通り。
自民、ネット選挙運動解禁案(毎日jp)
一方、後ろ向きだった民主党も、支持率の低下を受けてか急に動き出したので、一気に現実味を帯びてきました。
この先はどうなるのか?
一部報道(←しつこい)や聞いた話によると、「慎重論もあり、今夏国会で見送る可能性もある」とか「Twitterは議論がまとまらずに認められないおそれがある」とも聞くけど、この国会で通らなかったら、来年の統一地方選もダメでしょう。いつあるか分からない衆院選も可能性としては低いので、よほど世論の盛り上がりが無いと、次回の参院選まで 延びてしまうような気がする。
しかし、今年の参院選は、TwiterとUSTREAMがブレイクする中で行われるということと、一連の流れを見ていると、解禁のチャンスとしては今年がベストであり、それは自然の流れであって、止める方向に政治的な圧力がかかるために、やはり普通に考えればGW明けに法案提出、中旬に成立ということになるのではないでしょうか。
解禁してどうなるのかは、このブログにもいろいろ書いたし、他にも何度も書いているししゃべってもいるので、今更長々と説明しません。
一言でいうと、「『人間関係で選ぶ』選挙から『人間を選ぶ』選挙に変わる」きっかけとなる最初の選挙となります。
あくまでもきっかけ。
ネットが使えると言っても、いきなり政策を比べて投票するようにはならないでしょう。
そこを変えていくのは、私たち国民にも求められていることなんだ、と思ったりしているわけなんです。
大人の事情第3回 「就職」そして「ネット選挙」世耕参議院議員と
エンディングの音が操作を間違えてレベルオーバーになってしまったので、USTREAMのアーカイブを一度ダウンロードしてからトリミングし、ワッチミー!TVにアップしたのがこれ。変換を何度も行ったので、画質は悪くなっています。USTREAM側で、トリミングなどの簡単なエディットが行なえるようになることを希望。