事業仕分けや『2012』の影響というわけではないけど、こんな記事を見るとワクワクしてしまう。
公開された世界初の観光宇宙船(米カリフォルニア州で)=AP(YOMIURI online)
2010年に試験飛行を行い、安全性を確認した上で、早ければ11年から世界初の観光宇宙船として運行を始めるという。
開発しているのは、英国の実業家リチャード・ブランソン氏が率いるヴァージン・グループ傘下のベンチャー企業。富裕層をターゲットにしたチケットは、3日間の訓練料金を含めて約20万ドル(約1800万円)。既に300人以上が予約したという。
ちなみに、リチャード・ブランソン(Richard Branson)も、ツイッターユーザー。こちら
高度約1万8000メートルの成層圏で母船を離脱してから、ロケットエンジンで加速し、地球の上空約100キロに到達する。約5分間、無重力状態を体験でき、窓からは地球の眺望も楽しめる。着陸までの全行程は約2時間半だ。
開発費用は400億円。首都銀行東京につぎ込んでいる都民の税金1400億円と、オリンピック招致に使った150億円(さらにプラス50億円という話も)を考えれば、屁みたいな金額だ。
写真はこちらにあります。
宇宙旅客機エンタープライズ、ロールアウト…ヴァージン(レスポンス)
石原知事は、銀行ごっこやオリンピック招致ごっこなどせずに、都内の大学や企業などと連携して、こういった企画を進めれば、実際に乗れるのがほんの一部の金持ちだとしても、その方が夢も持てるし新たな技術開発にもつながるのではないか。
ここで余談。
重箱の隅を突付くようだけど、読売の記事でひとつわからないのは、
ブランソンさんは「米航空宇宙局(NASA)の50〜60年前の(スペースシャトル)技術よりずっと安全」と胸を張っている。
で、「スペースシャトル」と入れていること。
スペースシャトルの初飛行は1977年なんですよ。
50〜60年前というのは、アポロ計画のさらに前。リチャード・ブランソンがそんなこと知らないはずはないから、このカッコは読売の記者が入れて、そのまま記事に載ってしまったのではないか?これはサイトだけの話で実際の紙面では載らないかな?
まあ、そんなことは置いといて。
この宇宙旅客機がヴァージン・グループのビジネスであることは百も承知で、意味のない1600億円よりも、形になる400億円の方がどれだけ都民や国民に夢を与えるのか、一度考えてみた方が良いかも。
ビジネスとしての宇宙旅客機は、日本人のメンタリティに合わないかもしれない。しかし、都民はいくら金があるといっても、もっとお金を有効に使うよう、あの偏屈ジジイに訴えていく必要があるのではないだろうか。
まずは、都議会でこの話をしてくれないかなあ。