長野から戻ってきました。
写真は、私の実家にある扇風機。
なんと40年以上現役で、今もちゃんと首を振るし、風量(3段階しかない)調節もできる!
この他にも扇風機は2台あるけど、それも年代物。
今後も、火を噴くことなく元気に人生を全うしてくれることを祈るばかり。
25日は平安堂で打ち合わせを行い、26日は飯田で「新しい信濃の国」のイベント「地域からの改革in飯田」に参加。
参加といっても、私もスタッフみたいなもんだけど。
今回のイベントは、「新しい信濃の国」飯田支部発足にあたってのもので、と矢祭町元町長の根本良一氏と泰阜村村長の松島貞治氏をお呼びして、お話を伺うというもの。
松島泰阜村長も素晴らしかったけど、根本氏は予想をはるかに上回る素晴らしさだった。
矢祭町といえば、合併しない宣言、住基ネット不参加表明などで全国的に話題になり、最近も議員の日当制を取り入れたことにより、地域改革の星として知られる。
私は上記程度の事前知識しか無かったが、たまたまJanJanの記事を見つけて読み直してみて、多くの改革を実現し、町民に本当に愛されていたんだということを知り、とても楽しみにしていた。
福島県矢祭町(1)“平成の大合併”にブレーキをかけた「小さいからこそ輝く町」
福島県矢祭町(2)いまも遺る“昭和の大合併”、血の雨のしこり
私は幸いなことに、平安堂の平野会長と一緒だったので、茅野に到着した根本さんを出迎えて飯田まで車で一緒に行き、シンポジウム後の懇親会や今朝の飯田〜茅野間もずっとご一緒させてもらえた。
シンポジウムでの話しも感動的だったし、車の中での話も大変興味深いものだった。
そして、一挙手一投足が素晴らしい。
確固たる信念、確固たる価値観があるのにギスギスしておらず、飄々とした中にも芯の強さを感じさせる。その上たまに見せる笑顔が非常に良い。
私は今まで多くの講演を見てきたけど、これほどまでに感動したことは無かったと思う。
すっかり大ファンになってしまった。
40%も地方交付税を削減されても町の財政は年々良くなっていき、職員が半分以下になってもサービスは3倍になった。それは決してマジックではないし、無理をしているわけでもない。
行政で当たり前のように動いているお金に対して、まっとうな人間としての価値観で判断し、絶対に妥協しない。そして相手を説得する強さ。
根本さんは一つの町の首長だったわけだけど、彼のような政治家が知事だったら、首相だったら、おそらくその都道府県は劇的に良くなり、国も確実に良くなったことだろう。
「正しいことをやっていれば、絶対に大丈夫」
根本さんが考える「正しいこと」が、本当に正しかったから、矢祭町は自律した良い町になった。
しばらく「根本熱」にうなされそう(^^)