思うこと 政治・行政 水曜の朝午前8時

少子化で日本が滅亡する前に【水曜の朝、午前8時】

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正月ボケもそろそろ・・・なんて言っていたら、もう1月も半分過ぎちゃったんですね。世の中はどんどん動いている。成人の日の「はれのひ」事件を横目で見て、娘を持つ親としては「気の毒にねえ」と被害者の気持ちもわからんではないが、「ああ、まだ日本は呑気だなあ」とも思ったりする。

晴れ着を2年前から予約したとか、40万円振り込んだとかすごい話が聞こえてくるけど、以前からそうだっけ?うちは、最近では3年ほど前にやったけど、着物レンタルと着付けと写真で10万円いかなかったんじゃないかな。今はそんなことになっているのか。

そもそも自治体主催の成人式なんていらないでしょう。何かお祝いしなくちゃならないことってあるのか。大人としての自覚を促す?大人の仲間入りを祝う?ニュースになるのは一部のパッパラパーだとしても、別に晴れ着で集まらなくても、大人の自覚を促す事はできると思うんだが。

まあ、それは置いといて、なんでこんな話から始めたのかというと、

今年の抱負の中で、今後10年の予想として

  • 少子化は止められない(今の政権にはできないし、野党は政権取れない)
  • 人手不足は深刻になるが、所得格差は広がっていく
  • 地方格差(地方自治体間の格差)も広がっていく
  • 年金支給開始年齢は上がる(70歳以上?)
  • 人間の仕事は急激に人工知能やロボットに置き換えられていく(10年後には半分)
  • キャッシュレス化が進み、仮想通貨が主流となってくる

と書いたこともあり、やっぱり少子化は気になるんですよ。自分たちの世代もすでに危ないのに、若い人たちを見ていると「お前ら、大丈夫か?」と言いたくなる。

少子化については、コンサルタントの永江一石氏のブログがとてもわかりやすくてよく読ませてもらっている。たとえば先の「はれのひ」については

氷山迫るタイタニック号で晴着で踊る皆さまにご案内です

とか、地域の衰退については

田舎の人がもうすぐ破滅するのにまったく他人事の理由

とか、具体的な数字を示して解説してくれるので本当にわかりやすく納得がいく。

要は、確実に少子高齢化による危機が迫っていて、オリンピックだ株高だと高揚し喜んでいるうちに、気がついたときは手遅れという話。このままで行くと、本当に日本は滅亡しますよ。

と、まるで他人事のように書いているけど、自分が生きているうちにヤバイことになりそうなので、かなり危機感を持っているわけです。年寄りなんか気にしている場合ではない・・・って自分ももう初老の仲間入りなんだろうけど。

そんなときに、野田聖子さんの講演を聴く機会があって、誘ってもらったので行ってきました。共同通信社の「きさらぎ会東京1月新春例会」。

今年9月に行われる自民党総裁選への出馬が取り沙汰されている旬の人なので、カメラも入っていたし、記者席では記者たちがパソコンを開いてカタカタと、妙な緊張感があった。

ちょっと余談だけど、みんなでパソコン開いてカタカタってのは、いつまでやるのかな。そろそろAIにやらせれば、発言を聞いて要約するところまで瞬時にできるのではないだろうか。今はまだ精度が足りなくても、文字起こしくらいだったらもうかなりできるんじゃない?

「少子化が日本を滅ぼす」と25年間言ってきた〜野田聖子

あまり期待していなかった講演だったけど(すみません)、自分の中で旬の話題だったこともあって、グイグイ引き込まれていった。

野田さんが代議士になったころは、自民党内の女性蔑視がかなり酷くて、「女だから」とか「おんな子どもは」などと言われることはしょっちゅうで、だからこそ先輩議員に付き合って夜中まで呑んでも、早朝の会議に出るとか、自分が女性であることを極力否定してきたという。おそらく多くの女性議員がそうであるように、彼女もセクハラやパワハラまがいの嫌な思いを、たくさんしてきたのでしょう。

そんな彼女が取り組んできた法律は、「児童買春・児童ポルノ禁止法」「発達障害者支援法」「特別養子縁組あっせん法案」など、女性、子ども、障害者など弱者の立場に立ったものだった。

彼女に関しては、特に野党側からいろいろ言いたくなる人もいるだろうけど、それでも「あの自民党」の中で孤軍奮闘してきたということは、認められることなのではないか。「私はマイノリティですらなかった。マイノリティというのは、それでも徒党といえるけど、ほとんどひとりだったので、無いに等しかった」とも言っていた。

そんな野田聖子さんは、「少子化が日本を滅ぼす」と25年間もの間主張してきたそうだ。

25年間言い続けてきたということは、逆に言うと25年間言い続けても解決できなかったということになるんだけど、ここに来てその問題意識は政府与党内でもかなり共有されるようになってきたという。若干のポジショントーク的な雰囲気はあるけど。

野田さんが強調していたのは、「少子化問題というと女性の問題として捉えられるが、これは男女共通の問題」ということだ。年間20万人が中絶し、1年で40万人の人口が減っていく国が日本であり、2020年までは今の勢いでなんとかなっても、2040年には日本が残っているかどうかわからない。政治家は近未来の不安に応えていく必要がある、と。

地域創生というのは、都会に流入する若者を地方に戻すのが目的だが、実際はまだ地方からの流出は止まらない。50年後に日本の人口は3分の2に減り、東京への一極集中が進むと、よほどの観光資源などの財産が無い地方は確実に死ぬ、と先の永江さんも言っている。同感だ。

少子高齢化が進み、貧富の差が大きくなり、若者の貧困化や都会への一極集中と地方の過疎化が進むとどうなるのか。

地方の治安は悪くなり、生活困窮者や老人ばかりが増えていく。かくいう都会でも、電車は通勤客が溢れて運べなくなり、モラル低下で各地で暴力事件が勃発する。スラム化が進み、打つ手の無くなった政府は、高所得者層と貧民との居住地域を分けてその間に高い壁を作り・・・いかんいかん、近未来SFになってしまう。

本気で国難として少子化問題に取り組む政治家を選びたい

あと10年、20年、30年で何が問題となって、どうしなければならないか。そして、民間でできることは何か。個人でできることは何か。政治がやらなければならないことは・・・。

安倍政権を見ていても、掛け声ばかりで地域創生は全くできていないようだし、「国難突破解散」までしたのに、教育費無償化の件は国難突破どころか中途半端で終わりそうだし、予算が無いと言いながら、兵器を買い海外にばら撒く金には糸目をつけないように見える。「女性の活躍」とかも掛け声だけで、2030年の女性指導者3割も達成できないそうだし。大丈夫なのか。

かたや野党は、希望の党と民進党でくっつくかと思えば分党だとか言っているし、社民党は消滅に向かってまっしぐらだし。政権交代は遥か遠く、実現できるころには、もう日本は無いんじゃないか。

そうなると、やはり自民党内での政権交代に期待するしか無さそう。それが野田さんなのか、河野さんなのか、岸田さんなのか、石破さんなのかわからないけど、少なくとも今の政府は株価を上げただけで、2040年の国難に立ち向かっていないということを国民に示し、目を覚まさせるくらいのことをやってほしい。少子化を食い止める策があるのか、食い止められない場合に海外の労働力を受け入れていくのか、移民を受け入れる?ロボット?AI?・・・

あ、そうそう。野田さんの去就はみんな気になっていて、講演後の質疑で「一本化の話が出たらどうしますか」というストレートな質問が出たんだけど、「一本化はありません」と答えていました。なるほど、勝負なんですね。

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